科 目 名 | 災害支援 | ||||
担 当 者 | 渡邊裕子・平尾百合子・前澤美代子・青柳暁子・杉山歩 | ||||
開 講 期 | 集中 | 履修年次 | 1 | 必修選択別 | 選択 |
単 位 数 | 1 | 時 間 数 | 15 | 授業形式 | 講義 |
カテゴリ | 地域課題科目 | ||||
【科目の目的】 災害の定義と分類,災害のサイクルから災害の基本について教授する。 また,災害サイクルと各期に応じた援助( ボランティア活動を含む)の実際,トリアージの基礎的な知識を体系的,総合的に教授する。 学士専門力:「教養を高める力」「自己学修力」「探究する力」「援助関係形成力」 「思考力・判断力」「連携し協働する力」「変革を志向する力」 |
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【到達目標】 (知識・理解) 1. 生活する地域の防災対策について説明できる。 2. 災害の定義・種類と特徴を説明できる。 3. 介護を必要とする人への支援について説明できる。 4. 災害時における感染対策について説明できる。 5. トリアージの基礎的な知識について説明できる。 (思考・判断・表現/思考・技能・実践) 1. 災害時に誰にでもできる避難行動・応急処置を実践できる。 2. 生活する地域の防災に関する課題と災害時に自分ができる支援について、自分の考えを表現できる。 (態度・志向性) 1. 授業・フィールドワークに主体的に参加できる。 2. 災害体験・演習に積極的に参加できる。 |
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【授業内容】 【本科目は,大学アライアンスやまなしにおける連携開設科目です】 第1回 7/8(土) 1時限:渡邊『オリエンテーション・自分の住む地域の防災対策』 「災害支援」の学びの全体像がイメージできるようにオリエンテーションを行う。また災害の災害の定義と分類、災害のサイクルについて講義し、自分が生活する地域の防災対策と課題についてディスカッションを行う。 第2回 7/8(土) 2時限:青柳『介護を必要とする人々への支援』 要介護の人の支援、災害ボランティア、被災者の立場から伝えたいことの3点について講義する。 第3回 7/8(土) 3時限:平尾『災害時における感染対策』 大規模自然災害時における感染対策を講義する(避難所、後方医療施設への傷病者搬送と感染リスク、災害後のフェーズ(時期)と感染制御活動、一般家屋における水害時および被災地での瓦礫撤去や復旧復興作業中の感染予防、新型コロナウイルス感染症対策) 第4回 7/8(土) 4時限:渡邊『自分の住む地域の防災対策(フィールドワーク)』 ※フィールドワーク課題:自分が生活する地域の防災対策や指定避難地・指定避難所について調べ(国・県・市の「防災」に関する関連サイトや広報誌,周囲の人へのインタビュー,現地視察等),地域防災対策の実際と課題について,自分の考えをまとめる。 第5回 8/19(土) 1時限:杉山・渡邊・ゲスト講師_NPO法人 災害・防災ボランティア未来会 代表 『 災害支援の実際 』 (山梨県立防災安全センター所長) 災害支援のスペシャリストから、実際の災害支援の様子や支援時の心構えについて講義する。 第6回 8/19(土) 2時限:杉山・渡邊・山梨県立防災安全センター職員『災害体験(地震体験 他)』 災害体験(地震等)を行い、身近に災害が起こった際の心構えや支援のあり方について考える。 第7回 8/189(土) 3時限:前澤『災害直後の支援』 災害直後の援助である災害時のトリアージの概要、ボランティアや支援者の役割、注意点について事例をもとに説明する。また、災害直後の倫理的課題についてディスカッションを行う。 第8回 8/19(土) 4時限:渡邊『災害時の応急処置』 身近にある物品を利用して災害時にできる応急処置を演習する(ハサミ持参)。 【授業外の学修】 ・自分が生活する地域の防災対策について関心を持って情報収集する。 ・地域の防災訓練に積極的に参加する。 |
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【教育方法】 ・山梨県立大学池田キャンパスでの対面授業を中心に展開するが、一部はフィールドワークや演習を行う。 (COVID-19の感染拡大が続く場合は、Google ClassroomとGoogle Meetで双方向の遠隔授業とするが,その際はあらためて連絡する。) <アクティブ・ラーニングを取り入れた教育方法> ・“なぜ?”“どうして?”等、学生の思考をより深めるような問いを適宜設定する。 ・ペアワーク等での意見交換や事前課題の発表等、自己の考えを述べる機会を適宜設定する。 1.フィールドワーク 自分の住む地域の防災対策についてホームページ等で情報を確認後、防災対策を実際に行うこと(避難場所の確認・防災グッズの準備・地域防災訓練への参加等)をとおして、自分自身の課題について考える。 2.講義 PowerPointや文献資料を用いて講義する。 3.演習 ・第5回では、災害時シェイクアウト訓練・地震体験・煙体験を行う。 ・第8回では災害時に身近にある道具を使ってできる応急処置を演習する。 【実務経験のある教員による教育方法】 ・看護師・保健師資格のある教員(山梨県立中央病院 他) ・山梨県立防災安全センター所長 具体的な教育方法 ・災害支援の実務経験を活かして,当該科目の知識と統合させて指導を行う。 ・病院看護師等の実務経験を活かして,当該科目の知識と統合させて指導を行う。 山梨県防災安全センター |
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【評価方法】 (知識・理解) 講義時の小テスト(60%) 第1・2・3・7回の講義終了時に、テストで該当する項目を正しく説明できたか否かを評価する。 (思考・判断・表現/思考・技能・実践) 課題レポート(20%) 以下のテーマについてレポートを作成し期限内に提出する。 「私が生活する地域の防災対策と課題および、『災害支援』での学びから地域防災活動の取り組みについて考えたこと」 講義・フィールドワーク・演習をとおして明らかになった地域防災対策と課題および、「災害支援」を学んだ地域の一員として今日から取り組む自身の課題について、自己の考えをまとめる。 ※レポート作成と提出について 課題レポートは、以下の要領で作成し期日までに提出する。 ・Word又Googleドキュメントで作成し、A4用紙 1枚以内(1600字以内)とする。 ・表紙はつけず、冒頭にテーマ・学籍番号・氏名を表記する。 ・Google Classroom「災害支援_2023」に提出する(時間厳守)。 (態度・志向性) 講義への参加態度(20%) 講義終了後のフィードバックペーパーで、講義や演習に積極的に参加できたか否かを評価する。 |
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【必携図書】 指定しない |
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【参考図書】 その都度紹介する |
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【履修上の注意】 ・学部開放科目ですので,国際政策学部および人間福祉学部の1年次から4年次生が履修できます。 ・看護学部の4年次に開講する「災害看護論」とは内容が異なります。選択科目ですが,看護学部では1・2年次に積極的に履修してください。 ・特に,助産課程・保健師課程では「災害看護論」が必修となりません。看護師資格では必修となる災害看護に関連した本科目を1年次に履修しておくことを強くお勧めします。 ・アライアンスやまなしの連携開設科目です。山梨大学1~4年次生はどなたでも履修できます。 ・高校生も科目等履修生として,1〜3年生どなたでも履修でき、本学への入学後は既修得単位として認定します(要申請)。 |
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【過去の活動状況】 --- |
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【学生へのメッセージ】 ・災害はいつ訪れるかわかりません。災害への備えや課題を一緒に考えていきましょう。 ・専門用語はできるだけわかりやすく説明しますが,わからないときは積極的に質問してください。 ・履修に関する質問等は,看護学部の渡邊裕子(yuwatanabe@yamanashi-ken.ac.jp)宛に,メールでご連絡ください(Google Classroomのコメント機能で質問しても気づかないでタイムリーな返信ができませんので、必ずメールで連絡してください)。 ※件名を「質問_災害支援_学籍番号○○」としてください。 |