科 目 名 宇宙の科学
担 当 者 高橋 真理子
開 講 期 前期 履修年次 1 必修選択別 選択
単 位 数 2 時 間 数 30 授業形式 講義
カテゴリ ---  
【科目の目的】
 星は地球上の生命(いのち)すべてが時空を超えて共有できる唯一の風景です。人類が誕生したその時代から、人々は、星空から時間の概念や、数学の概念、そして想像力さえも獲得してきました。そして、私たちはどこからきてどこに向かうのか・・ということを知るために、科学を積み上げてきました。現代の科学が教えてくれる宇宙観は、どんな人にも「よりどころ」になります。その宇宙観を伝え、宇宙と私たちがつながっていることを伝えます。また、天文学の何がわかっていて、何がわからないのか、という視点も伝えます。
 学士専門力:「自然・社会・文化理解」「自己学修力」  関連サイト
【到達目標】
 (知識・理解)
 星空が歴史の中で、どのように日常的な概念(特に時間や暦)に結びついてきたかを説明でき、最新の天文学のトピックスや課題について話題にすることができる。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 宇宙内存在である、人間、生命、地球に想いをはせ、そこで感じたことを、言葉などで表現することができる。格段に星空を見上げる機会が増える。誰かに、その向こう側に広がる世界を伝えることができる。
 (態度・志向性)
 積極的に自ら疑問に思い、質問することができる。
【授業内容】
  1.星を見上げる意味〜宇宙を知ることは自分を知ること
  2.世界共通の時間の流れをしる1
  3.世界共通の時間の流れをしる2
  4.月の魅力
  5.太陽系のスケール
  6.太陽系の仲間たち
  7.惑星の形成・彗星
  8.オーロラ・流星
  9.星とは何か? 〜太陽のような星
  10.星の一生と私たち
  11.銀河とブラックホール
  12.宇宙全体の構造、ダークマター
  13.ライトダウンやまなし
  14.宇宙観の歴史
  15. 宇宙カレンダー
 
 【授業外の学修】
 夜、星を見上げること。橋が代表をつとめる「星つむぎの村」が行っている、病院や施設などにプラネタリウムをとどける「病院がプラネタリウム」の活動、子どもたちの学びと交流の場である「星の寺子屋」(オンライン)や星を介してのユニバーサルデザイン活動、山梨でおこなっている「ライトダウンやまなし」などへの参加を推奨。
  星つむぎの村 youtubeチャンネル
  人はなぜ星を見上げるのか
  ボイジャーからのメッセージー人はなぜ星をみあげるのか
【教育方法】
 Classroomで毎回お知らせを出します。必ず登録してください。
 https://classroom.google.com/c/NTk5NTMzMzM1MTQy?cjc=7s5jl5d
 クラスコード 7s5jl5d
 (山梨大学との)連携科目の一つなので、オンラインの同時双方向で行います。
 具体的にはyoutubeLIVE、zoomを利用します。zoomのURLは毎回同じですが、
 youtubeLIVE含め、URLなどを毎回classroomで伝えます。
 
 自由自在に宇宙を旅できるツールUNIVIEWの映像や音楽を使いながら講義をすすめます。毎回、質問事項をclassroomに書いてもらい、次の講義の際になるべく応えていく形をとります。
 できれば、どこかでリアルでプラネタリウムを見せられないか検討中。
 
 【実務経験のある教員による教育方法】
 オーロラの研究をしていた大学院時代から、山梨県立科学館の学芸員や起業しての出張プラネタリウム事業、非営利型一般社団法人のたちあげなどの経験、そして現在、「病院がプラネタリウム」など、インクルーシブ社会を目指した活動の話を随所に入れていきます。
 また、さまざまな子どもたちとの学びの場を一緒につくりあげる学生も募集します。
 
  星つむぎの村
【評価方法】
 (知識・理解)
 毎回の講義内容に対する質問(30%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 最終レポート(50%)
 (態度・志向性)
 毎回の出席(20%)
【必携図書】
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【参考図書】
 橋真理子「人はなぜ星を見上げるのか―星と人をつなぐ仕事」(新日本出版)
 橋真理子「星空を届けたい−出張プラネタリウムはじめました!」(ほるぷ出版)
 橋真理子「すべての人に星空をー「病院がプラネタリウム」の風景」(新日本出版)
   関連サイト
【履修上の注意】
 特にありません。ソラ(空も宙も)全般に興味を持ってもらえればと思います。
【過去の活動状況】
  星つむぎの村 公式URL 
  星空工房アルリシャ(高橋真理子)(最新情報は星つむぎの村で。講義の感想あり)
【学生へのメッセージ】
 天文ときいてもあまりピンとこない人も多いと思いますが、「星を見るのがキライだ!」という人は、あまりいないのではないかと思います。星空は、人類の思考形成に大きな影響を与えてきました。「星を見上げること」は、みなさんの将来の仕事にも、そして自分自身を見つめる機会としても、きっと大切なものをもたらすだろうと確信します。また、「星つむぎの村」で、一緒に活動をしたいという人も大歓迎です。
 去年は、山梨県北杜市の私たちの拠点で、希望者集めての星空キャンプを行いました。今年も、8月後半〜9月に行えればと思っています。