科 目 名 精神保健の課題と支援U
担 当 者 山中 達也
開 講 期 後期 履修年次 3 必修選択別 選択
単 位 数 2 時 間 数 30 授業形式 講義
カテゴリ 地域関連科目  
【科目の目的】
  1.精神保健の実際および精神保健福祉士の役割について理解する。
  2.精神保健を維持・増進のための専門機関や関係職種の役割と連携を理解する。
  3.精神疾患の経過における精神保健的かかわり方、疾患の実際と援助方法について学ぶ。
  4.諸外国の精神保健活動の現状について理解する。
 
  学士専門力:「知識理解力」、「思考・技能」、「態度・志向性」
【到達目標】
 (知識・理解)
 ・地域精神保健における基本的な知識体系を身につけるととに、その意味を自分の将来とも関連づけて総合的に理解することができる。
 
 
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 ・精神保健の視点から状況を考察し、意見を述べることができる。
 (態度・志向性)
 ・精神保健について理解したうえで、自分自身と向き合い、人とかかわることができる。
【授業内容】
 1.オリエンテーション
 2.人を支援する専門職のメンタルヘルス@「私」メンテナンス
 3.人を支援する専門職のメンタルヘルスAバーンアウト(もえつき症候群)
 4.人を支援する専門職のメンタルヘルスB専門職のためのセルフケア
 5.人を支援する専門職のメンタルヘルスC「私」と「他者」とのちがいを考える
 6.地域精神保健における対策と精神保健福祉士の役割@アルコール関連問題
 7.地域精神保健における対策と精神保健福祉士の役割A家族の課題と支援
 8.地域精神保健における対策と精神保健福祉士の役割B回復者から学ぶアディクション
 9.地域精神保健における対策と精神保健福祉士の役割C現場のソーシャルワーカーから学ぶ
 10.地域精神保健の視点からみた現代社会@トラウマからの回復を視点するために
 11.地域精神保健の視点からみた現代社会A災害被災者と精神保健士の支援 
 12.地域精神保健の視点からみた現代社会B勤労者の課題とアプローチ
 13.地域精神保健の視点からみた現代社会C代理受傷・共感疲労
 14.精神保健に関する諸活動@地域連携と専門職の役割 
 15.精神保健に関する諸活動A資源開発・創造
 
 【授業外の学修】
 ・授業後にはレポート(リアクションペーパー)を提出すること。
 ・精神保健福祉等関連の講演会、研修会、ボランティア活動や行事等に可能な限り参加すること。
 ・「山梨県精神保健福祉セミナー」をはじめ、各種イベントの企画、運営等に携わる機会もある。
 
【教育方法】
 この授業は、対面で行います。
 内容や状況によっては、オンラインシステム(Zoom)を使った遠隔による双方向対話型の授業を実施します。なおZOOMのURLについては、本講義履修登録者全員にGoogleclassroomを活用してお知らせします。
 
 2023年度Googleclassroom クラスコード tylk3kb
 
 1・双方向対話型講義や視聴覚教材等を用いながらみなさんとともに授業を作り上げていきます。
 2.毎回リアクションペーパー記入をお願い、翌週にコメントを記入してお返しします。
 3.みなさんから寄せられた疑問や質問、に対しては、可能な限り次回のセッションで一緒に考えたり、ディスカッションの素材に活用したりします。
 4.プレゼンテーションやペア、グループ、全体での話し合い、ロールプレイ等の実践的な方法を体験できるるように工夫します。
 5.外部講師をお招きし現場での学びや当事者の声を活かした授業を行います。
 6.学外の研修会や講演会、関係機関におけるボランティア情報等をお伝えします。
 7.学生が主体的に企画、実践できる場面の創造に協力したいと思います。(参考:2017、2018度は山梨ダルクデイケアセンターメンバーとの「スポーツ交流会」、さらに昨年度は「メンタルヘルスかるた原画展」を実施しました)
 
 【担当教員の資格・教育方法】
 社会福祉士・精神保健福祉士
 ソーシャルワーカーとしての実務経験を活かして、当該科目の理論や演習等と統合させながら教育します。
【評価方法】
 (知識・理解)
 授業内の発言、発表、課題レポート(40%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 毎回のリアクションメール(20%)
 (態度・志向性)
 授業内の参加姿勢・態度(40%)、
【必携図書】
 指定しない
【参考図書】
 ・一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校『最新精神保健福祉士養成講座2 精神保健の課題と支援』(中央法規、2021年、3,000円)
 ・精神保健福祉白書編集委員会『精神保健医療福祉白書2018年版』(中央法規出版、2018年、2808円)
 ・窪田暁子『福祉援助の臨床 共感する他者として』(誠信書房、2013年、2052円)
 ・山田ズーニー『おとなの小論文教室』(河出書房新社、2006年、1404円)
 ・村田久行『改訂増補 ケアの思想と対人援助』(川島書店 、2000年、2484円)
 ・その他、授業の中で随時紹介します。
【履修上の注意】
 ・精神保健福祉士課程の必修科目となっています。
 
 ・精神保健福祉士課程を希望する方はもちろんのこと、社会福祉士課程、介護福祉士課程の学生も、ぜひ積極的に履修なさってください。
【過去の活動状況】
  内閣府主催 平成30年度交通安全フォーラム「飲酒運転の根絶に向けて 〜なくそう!飲酒運転〜」
【学生へのメッセージ】
 今年度も「精神保健の課題と支援U」を担当する山中達也(精神保健福祉士・社会福祉士)です。これまで精神保健福祉センターや児童相談所、社会福祉協議会等においてソーシャルワーカーとしての実践を積み重ねてきました。      
                                               この授業ではみなさんと一緒に考え、話し合う双方向対話型の授業を行います。さらに将来対人援助専門職者をめざすみなさんに、現場実践で生かすことができる内容を展開したいと考えています。
 
 精神保健福祉士課程の学生はもちろん、社会福祉士、介護福祉士等、「人を援助すること」に関心のあるみなさんの積極的な参加を期待します。
 
 みなさんと一緒に学びながら、ともに授業を創る時間を楽しみにしています。