科 目 名 | 生と幸福 | ||||
担 当 者 | 橋爪 大輝 | ||||
開 講 期 | 前期 | 履修年次 | 1 | 必修選択別 | 選択 |
単 位 数 | 2 | 時 間 数 | 30 | 授業形式 | 講義 |
カテゴリ | --- | ||||
【科目の目的】 「福祉」ということばは、「幸福」を意味する。とはいえ、幸福とはいったいなんだろうか? 福祉を漠然としたイメージではなく、概念としてきちんと理解するためには、幸福を理解することが必要なのかもしれない。 この授業では、この問いに哲学的な角度から迫っていく。幸福は、哲学におけるもっとも古いテーマのひとつである。哲学において幸福がどのように考察されてきたかを歴史的にも見ていくことで、この問いへのさまざまな答えかたを考えさせることが、この授業の目的である。 学士専門力:「知識・技能・教養」 |
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【到達目標】 (知識・理解) 「幸福」という概念を哲学的に理解できる。哲学や哲学史の基本知識や基本的な考え方を修得する。 (思考・判断・表現/思考・技能・実践) 授業で理解したことに基づいて、自分なりの「幸福」についての考えをもつことができ、それを学術的な文章で表現できる。 (態度・志向性) 積極的にみずからの思考を展開できる。 |
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【授業内容】 「科目の目的」にも記したように、幸福やしあわせについての哲学や思想を、歴史的に追跡していくことが基本となる。哲学の歴史を「哲学史」と呼ぶが、哲学史的に学ぶことは、一見すると、私たちの現代とは無関係な思想を骨董品的に鑑賞することに思われるかもしれない。しかし、哲学は歴史のなかで積み重ねられてきた学門であり、その蓄積のうえに立って考えてはじめて、私たちはより先に進むことができる。現代の、いまを生きる私たちの問題を考えるためにこそ、哲学史を踏まえるのである。 各回の授業内容(予定)は次の通り。 第1回 イントロダクション 第2回 古代の幸福論@ 哲学者がいちばん幸福? 第3回 古代の幸福論A 幸福とは快楽のこと? 第4回 古代の幸福論B どんな苦境でも幸福になれる? 第5回 中世の幸福論 幸福は神にあり? 第6回 中間考察T 古代・中世の幸福論を振りかえる 第7回 近代の幸福論@ 最大多数の最大幸福? 第8回 近代の幸福論A 義務は幸福にまさるのか? 第9回 近代の幸福論B 幸福に豊かさは必要? 第10回 中間考察U 近代の幸福論を振りかえる 第11回 現代の幸福論@ 幸福論なき時代? 第12回 現代の幸福論A 政治という幸福? 第13回 現代の幸福論B 幸福の三つの捉え方? 第14回 中間考察V 現代の幸福論を振りかえる 第15回 全体のまとめ ただし、上記あくまで予定であり、授業の進度や受講生の関心にあわせて授業内容を変更する場合もある。 【授業外の学修】 ・授業のまえに、各回の内容に関連する事典項目などを参照し、その回の内容のイメージを形成しておくこと。 ・授業後は、配布資料や、授業時にとったメモ・ノートなどをしっかり読み返すこと。授業内で挙げられた参考文献をみずから読み進められるとなお望ましい。 |
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【教育方法】 基本的に、担当教員による講義が中心である。 各回の授業後にコメントシートを回収し、そのつぎの回に意見や質問などを取りあげ、回答する。 また、授業内でリアルタイムのアンケートを行うことで、受講生の意見を反映したい。 ※本年度は、Google meetとGoogle Classroomを併用したオンライン授業形式となる。 グーグルクラスルームのクラスコードは「4wm6gsu」である。 |
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【評価方法】 (知識・理解) 期末レポート40% (思考・判断・表現/思考・技能・実践) 期末レポート40% (態度・志向性) 平常点20% |
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【必携図書】 教科書は使用しない。担当教員が作成した資料を毎回配布する。 |
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【参考図書】 授業内で適宜紹介する。 授業全体に関わるものとしては、偶然にもタイトルと発行年が同じの次の二著。 ・長谷川宏『幸福とは何か』中公新書、2018年 ・森村進『幸福とは何か』ちくまプリマー新書、2018年 |
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【履修上の注意】 とくになし。 |
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【過去の活動状況】 --- |
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【学生へのメッセージ】 質問には、授業内に(可能であれば)設ける質疑の時間に回答します。 また各回のコメントシートにたいして、つぎの回に回答します。 授業内で質問可能なメールアドレスを提示する予定です。 |