科 目 名 生活環境論
担 当 者 箕浦 一哉
開 講 期 前期 履修年次 1(2020以前入学者は2年) 必修選択別 RM必修(2020入学生まで)
単 位 数 2 時 間 数 30 授業形式 講義
カテゴリ 地域課題科目  
【科目の目的】
 身近な環境との私たちの生活・社会との関わりについて基礎的な知識を得ることにより,地域政策・環境政策を考えるための基盤をつくることを目的とする。
 学士力:地域マネジメント基礎力
【到達目標】
 (知識・理解)
 生活環境を社会的視点から考えることができる。
 身近な生活環境と私たちの認識や行動との関わりについて,複数の視点から論理的に説明できる。
 地域社会と環境との関わりを理解し、説明することができる。
 
【授業内容】
 ※本科目は大学アライアンス山梨・連携開設科目です。
 
 授業予定
 1.イントロダクション
 本科目の概要を説明する。また、生活環境を考えるための視点について講義する。
 2.地域社会と環境:農村と都市
 農村と都市のそれぞれの生活環境の特徴について、自然資源の利用と社会関係の観点から学ぶ。
 3.地域社会と環境:里山と農山村のくらし
 人の手が加わることによって生み出された二次的自然である「里山」について、国内外の事例を通して学ぶ。
 4.地域社会と環境:野生生物と自然資源
 ホタルの保全活動と獣害問題を事例として野生生物と人びととの関係について考える。
 5.地域社会と環境:コミュニティと近代化
 農山村における環境管理とコミュニティの関係を中心として、近代化の過程でのコミュニティの変遷について学ぶ。
 6.地域社会と環境:地方都市の生活環境
 欧州のコンパクトシティの事例を通し、都市の生活環境について考える。
 7.地域社会と環境:都市から地方への移住
 都市から地方への移住をトピックとして、現代の地域社会について考える。
 8.環境と感性:環境とアート
 超芸術トマソン、環境芸術、アートプロジェクトなどの話題を通じて、環境と感性の関わりについて考える。
 9.環境と感性:さまざまな景観
 国内外の自然景観・歴史景観等の事例を通して、景観のあり方についての理解を深める。10.環境と感性:景観を守る
 景観に関する保全に関して、法制度と住民活動の2つの視点から学ぶ。
 11.環境と感性:サウンドスケープとは何か
 音環境を風景として扱う「サウンドスケープ」の考え方について学ぶ。
 12.環境と感性:サウンドスケープの事例1
 軍事基地および地場産業の事例を通して、騒音が地域社会のなかでもちうる意味について考える。
 13.環境と感性:サウンドスケープの事例2
 神戸シンボルサウンド調査、ミュージックサイレン、富士吉田市の音楽時報などの事例を通し、地域の中でシンボルとなる音について考える。
 14.生活環境の研究方法:
 地域生活のリアリティを通して環境と社会を考える手法について学ぶ。
 15.ふりかえりとまとめ
 授業全体をふりかえり、本科目における学びを確認する。
 
 授業外学修
 事前学習として配信資料を閲覧する。事後学習として授業内容のふりかえりを提出する。
【教育方法】
 2023年度はGoogle Classroomをベースとして対面と遠隔のハイフレックス授業を実施する。Classroomのクラスコードは「2m76uf7」である。山梨県立大学の学生は原則的には対面で受講すること。部分的に配信資料によるオンデマンド学習、グループワークによるアクティブラーニングを実施する。
【評価方法】
 (知識・理解)
 レポート課題により社会的視点から生活環境を考察できているかを評価する。(30%)
 各回の授業課題(授業内課題・授業外課題)およびレポート課題により、生活環境に関連する知識の理解度を評価する。(50%)
 レポート課題により地域社会と環境との関わりの理解度を評価する。(20%)
 
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 (到達目標の設定なし・評価対象としない)
 (態度・志向性)
 (到達目標の設定なし・評価対象としない)
【必携図書】
 指定しない。
【参考図書】
 別途指示する。
【履修上の注意】
 ---
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 環境問題は一般に,地球の問題としてか個人の問題としてか,いずれかの視点で語られることが多いように思います。この授業では,そうではなく,私たちの暮らす社会の問題として考えます。この視点は,環境活動や環境政策について考える上で重要なものです。この授業を通して,身近な生活と環境との関わりを見直す思考力を養ってくれることを期待します。  関連サイト