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科 目 名  子ども虐待の臨床
担 当 者  西澤 哲
開 講 期 後期 履修年次 3 必修選択別

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単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

カテゴリ

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【科目の目的】
 1990年代初頭から社会問題として認識され始めた子ども虐待の問題は,今や,わが国の子ども家庭福祉の中心的な課題となっている。本講義では,虐待やネグレクトなどの不適切な養育環境が子どもの心理,行動,性格形成等に与える影響を,トラウマおよびアタッチメント(愛着)の観点から理解し,そうした影響を軽減するための治療的養育や心理療法,およびソーシャルワークのあり方に関する基礎的な知見を得ることを主たる目的とする。
【到達目標】
 (知識・理解)
 1. 子ども虐待の本質的特徴,定義,分類を正しく理解すること。
 2. 虐待やネグレクトが子どもに与える心理・精神的影響を,トラウマの観点から理解すること。
 3. 虐待やネグレクトが子どものアタッチメントの形成に与える影響を理解すること。
 4. 虐待やネグレクトを受けた子どもへの治療的養育,心理療法,およびソーシャルワークによる支援のあり方を理解すること。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 1. 批判的思考を身につけること。
 (態度・志向性)
 1. 常に最新の知見を取り入れて子ども虐待の現状を理解する態度を身につけること。
【授業内容】
 1. イントロダクション
 2. 子ども虐待の本質的特徴
 3. 子ども虐待の定義と類型
 4. トラウマとな何か
 5. 虐待やネグレクトが子どもに与える心理的影響:トラウマの観点から(1)
 6. 虐待やネグレクトが子どもに与える心理的影響:トラウマの観点から(2)
 7. トラウマからの回復に向けた支援
 8. アタッチメントとは何か
 9. 虐待やネグレクトが子どものアタッチメント形成に与える影響(1)
 10. 虐待やネグレクトが子どものアタッチメント形成に与える影響(2)
 11. アタッチメントの形成不全と精神病理
 12. 不適切な養育を受けた子どもの回復に向けた支援(1): 治療的養育
 13. 不適切な養育を受けた子どもの回復に向けた支援(2): 心理療法
 14. 不適切な養育を受けた子どもの回復に向けた支援(3): ソーシャルワーク
 15. まとめ
 
 【授業外の学修】
 授業内で紹介する書籍や論文を読むこと。また,関心を持った時事問題に関連した資料や文献などを探して読むこと。
 
【教育方法】
 講義内容の資料(ハンド・アウト)に沿って講義を展開する。また,適宜,子ども虐待に関連する時事的な問題等をとりあげ,この問題に対する理解を深める。なお,取り上げる時事的問題の量および内容次第で,上記の授業内容の変更を余儀なくされることがあるので,ご承知おき願いたい。
 
 【実務経験のある教員による教育方法】
 本講義は虐待が子どもに与える心理的影響と虐待を受けた子どもへの心理的支援のあり方の理解を目的としている。したがって,全般を通して,講師の児童養護施設における心理士として実務経験および某社会福祉法人が提供している,虐待を受けた子どもたちを対象とした外来心理療法プログラムにおける臨床経験に基づいた内容となる。
【評価方法】
 (知識・理解)
 リアクションペーパー(30%),定期試験(70%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 リアクションペーパー(30%),定期試験(70%)
 (態度・志向性)
 リアクションペーパー(30%),定期試験(70%)
【必携図書】
 特に定めない。
【参考図書】
 子どもの虐待:子どもと家族への治療的アプローチ(誠信書房)
 子どものトラウマ(講談社現代新書)
 子ども虐待(講談社現代新書)
【履修上の注意】
 子ども家庭福祉に関する基本的な知識があること。
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 授業内での活発な質問やディスカッションを期待します。
 学生の質問には,基本的に授業内で答えるようにしますが,オフィスアワーに研究室に来室してくださっても結構です。

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