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科 目 名  地域環境保健論
担 当 者  小田切 陽一
開 講 期 前期 履修年次 1 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
 疾病予防と健康増進の重要性について科学的根拠に基づく(Evidence-based)理解ができるように、疫学の基礎や統計学の基礎を前提とした学修を進める。次に地域で生活する個人や集団の健康課題が日常生活習慣(ライフスタイル)や生活環境の良否と関連していることを、研究事例を通して理解を深める。テーマは受講者の関心のある分野とし、 「食と健康」「運動と健康」等をテーマに、教員が行う原著論文のクリティークを通して、受講生は研究者がどのように論文を読んでいるのかについて疑似体験を通じて論文の読み方を学ぶ。最後に、関心のあるテーマの科学的知見からエビデンスの構造を理解し、その内容についてディスカッションを行う。生活におけるリスクの概念、リスク評価、リスク管理およびリスクコミュニケーションについても学修する。
【到達目標】
 (知識・理解)
  ・集団の健康事象を理解するための疫学の役割について説明できる。
  ・生活習慣や生活環境の良否が健康課題と関連していることについて説明できる。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
  ・科学的エビデンスに基づいた健康情報を見極めることができる。
  ・学術論文に示されたエビデンスについて理解することができる。
 (態度・志向性)
 ・健康課題への関心を深め、具体的な疾病予防、健康増進に資する態度をとることができる。
【授業内容】
  1回 地域環境保健論の講義概要(学修の目的とその理解)
  2回 疫学の基礎(集団としての健康事象)
  3回 疫学の基礎(疫学調査の基本)
  4回 疫学の基礎(リスク指標とその考え方)
  5回 リスクについて(リスク評価とその科学的根拠、リスク管理、リスクコミュニケーション)
  6回 食と健康について エビデンスの理解 1
  7回 食と健康について エビデンスの理解 2
  8回 食生活と肥満 エビデンスの理解
  9回 食生活とがんのリスクおよび予防 エビデンスの理解
  10回 喫煙・飲酒等とがんのリスク エビデンスの理解
  11回 運動と健康について エビデンスの理解
  12回 運動と健康について エビデンスの理解
  13回 他のライフスタイルと健康リスク (1)(受講生の関心のある課題をテーマとする)
  14回 他のライフスタイルと健康リスク (2)(受講生の関心のある課題をテーマとする)
  15回 まとめ
【教育方法】
  参考図書の事前学修
  論文等の講読とディスカッション(論文の読み方は、研究者が原著論文をどのように読んでいるのか、教員が読み進めながら、クリティークの思考過程を解説する)。
【評価方法】
 (知識・理解)
  討議30% 事後レポート20%
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
  討議30%(知識・理解と合わせて総合評価)
 (態度・志向性)
 (知識・理解と合わせて総合評価)
【必携図書】
 下記の論文の中から適宜、アブストラクト(200字程度)を配布します(事前に読む必要はありません。教員が初学者の論文購読をシミュレーションして学びます)
 @Diet Against Cancer, in:Contemporary Nutrition, pp.249-255 (Gordon M Wardlaw, MacGrawHill)
  ADiet and Cancer , in Human Nutrition A Perspective pp.374-283 (Mary E Barasi, Arnold)
  BProspective study of fruit and vegetable consumption and incidence of colon and rectal cancers. JNCI 92, 1740-52, (2000)
  CProspective study of fruit and vegetable consumption and risk of lung cancer among men and women. JNCI 92, 1812-23, (2000)
  DIntake of fruits and vegetables and risk of breast cancer: a pooled analysis of cohort studies. JAMA285, 769-76, (2001)
  以上の論文よりいくつかの「abstract(要約)」部分のみを教員が事前配布します。
【参考図書】
  ・疫学 基礎から学ぶために 日本疫学会 南江堂
  ・科学的根拠に基づくがん予防 がん予防・検診研究センター編
  ・環境医学入門 レナートメラー著 第17章 遺伝学と環境医学 中央法規出版
  ・遺伝子で診断する 中村祐輔 PHP 新書
【履修上の注意】
  専門領域にかかわらず、文献の読み方、研究計画の立案、統計学の基礎的な知識について、教員(研究者)が思考を言語化することで、シミュレーションを通して学修することができます。
 
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 履修上の注意にも記載したように、「なぜ研究するのか?」「研究することの重要性」の理解を助ける導入的な科目でもあるので、専門領域を問わず役に立つ。

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