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科 目 名  日本語の方言と山梨
担 当 者  吉田 雅子
開 講 期 前期 履修年次 1・2・3・4 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

地域関連科目

 
【科目の目的】
 現代の日本語は,全国にあまねく通じる「共通語体系」と,各地の多様な「方言体系」の総体として成り立っている。この実態を,言語事実に即して把握できるよう講義する。
  日本の方言は,日本の地理的特性・歴史的経緯から,非常に多様な,興味深い言語様相を示す。この講義では,日本の方言の全体像を把握し,かつ,方言の各事項についての理論と調査分析方法を解説する。日本は,世界の中でも方言研究が非常にさかんであることも特筆すべきことであり,数多くの先行研究を知り,それらを講読する力を養えるよう指導する。
  ラージスケールで日本全国の方言を対象とするほか,スモールスケールでは山梨方言を詳細分析対象の中心とする。山梨方言を詳細分析の事例とし,それを他地域の方言研究にも適用できるようになることも目指し指導する。
 
  学士基盤力:「自然・社会・文化理解」「自己学修力」「地域・国際コミットメント力」
 
【到達目標】
 (知識・理解)
 方言の概念・機構(しくみ)・機能(はたらき)を知り,解説できる。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 方言の調査・分析方法を学び,レポートを作成する。
 (態度・志向性)
 方言学の基礎知識を習得し,多分野に応用できる。
【授業内容】
 第1回 ガイダンス,「方言」の定義と特色
 第2回 方言の歴史−中央語史・地方語史・全国語史/山梨方言の歴史
 第3回 方言と方言学の世界−研究分野と調べ方
 第4回 方言の音韻−概要と実態/山梨方言の音韻
 第5回 方言のアクセント・イントネーション−概要と実態/山梨方言のアクセント・イントネーション
 第6回 方言の語彙−概要と実態/山梨方言の語彙
 第7回 方言の文法−概要と実態/山梨方言の文法
 第8回 方言の待遇表現−概要と実態/山梨方言の待遇表現
 第9回 方言の区画と分類−考え方と実際/分類における山梨方言
 第10回 方言の音声資料を聴く
 第11回 方言の映像資料を視聴する
 第12回 芸術としての方言,娯楽としての方言−概要と実態/山梨方言の位置づけ
 第13回 首都圏方言−概要と実態/山梨方言の位置づけ
 第14回 総括講義
 第15回 方言と言語権−概要と実態/山梨方言の位置づけ
 
 【授業外の学修】
 ・事前:各授業回に扱うテキストの章を読み予習する。
 ・事後:関連する参考文献を読む。
 
【教育方法】
 ・テキスト,配布プリント,音声資料,DVD映像を用いて,講義形式で進める。
 ・講義の中で,受講者には随時リアクションペーパー記述の実習を課す。
 ・期末には講義で学んだことをもとにレポートを作成する。
 
【評価方法】
 (知識・理解)
 授業内小レポート(30%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 期末レポート(60%)
 (態度・志向性)
 授業への取り組み(10%)
【必携図書】
 小林隆・篠崎晃一編『ガイドブック方言研究』(ひつじ書房,2003年,定価1800円+税)
【参考図書】
 ・飯豊毅一他編1982-1986『講座方言学』全10巻,国書刊行会
 ・井上史雄・鑓水兼貴編著2002『辞典〈新しい日本語〉』東洋書林
 ・国立国語研究所編2001-2008『全国方言談話データベース 日本のふるさとことば集成』全20巻,国書刊行会
 ・国立国語研究所編1966-1974『日本言語地図』全6巻,大蔵省印刷局
 ・国立国語研究所編1989-2006『方言文法全国地図』全6巻,大蔵省印刷局→財務省印刷局→国立印刷 局
 ・佐藤武義・前田富祺編集代表2014『日本語大事典』上下巻,朝倉書店
 ・佐藤亮一監修2004『標準語引き日本方言辞典』小学館
 ・佐藤亮一監修,小学館辞典編集部編集2002『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館
 ・小学館辞典編集部編2004『日本語便利辞典』小学館
 ・徳川宗賢監修,尚学図書編1989『日本方言大辞典』全3巻,小学館
 ・飛田良文他編2007『日本語学研究事典』明治書院
 ・日本語学会編2018『日本語学大辞典』東京堂出版
 ・平山輝男他編1992-1994『現代日本語方言大辞典』全9巻,明治書院
 ・平山輝男編集代表1997-『日本のことばシリーズ』全48巻予定,明治書院
 ・(雑誌)『月刊言語』32巻1号(通号378号)2003年1月号(特集「【小事典】ふるさとのことば」),大修館書店
 その他は授業中に紹介する。上記は基本文献と考えること。
 
【履修上の注意】
 受講希望者が教室の収容能力を超える場合は抽選を行うことがある。
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 聴講を契機に関心を持った事象について,自主的に調べ考察し,関連文献を多読するよう心がけてください。

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