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科 目 名  生活と化学
担 当 者  古田 悦子
開 講 期 前期 履修年次 1・2・3・4 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
 高校までの化学で「 モル」 という概念が出てくると「分からない」と感じる生徒が多いようです 。しかし、人は毎日、化学反応の結果もたらされる料理を口にしています。そう、料理はまさに化学反応であり 、反応式で表すことが出来ます。化学は、身近に存在しています。そんな、生活圏の化学現象の中には、意外なほど「リスク」も潜んでいます。例えば、あなたが普段飲む「水」は本当に安全ですか? 私たちの生活圏内には、種々 の「物」が存在します。極めて化学(科学)的に聞こえても、実は正体不明の 「物」が多数存在します。「水」 のように、私たちの生活圏内に存在する「物」は、私達にとってリスクにならないのでしょうか? また、一般的 に安全と考えられる「物」が真に安全なのかどうかの判断を、化学的な根拠に基づかずに直感に頼っていませんか? 本講義では、生活圏内にあり、よく見聞きする化学(科学)用語を、化学的分析等に基づき解説し、リスクにつ いて考えます。その際、今最も一般的な化学分析手法について解説します。この解説に出てくる化学用語もその都度説明し、生活圏内のリスクを学びながら、化学分析手法の基礎を学び、さらにその基となる化学一般を学びます。専門外の学生にとっては雑学となりますが、それがまさに自然や社会を理解する「学士力」です。マスコミなどを通して誤って伝えられている事柄を正し、大学生の教養=学士力を培うような事柄を主に取り上げていきます。  本講義では、試験を行いません。その分、自ら学び、成長する意欲や態度がなけれ ば、単に無駄な時間を過ごすことになります。目の前に存在する課題を自ら見つけ、解決法を探る助けになる講義 にしたいと思っています。
 
【到達目標】
 (知識・理解)
 生活圏内にあふれる「化学的」な文言が、正しく理解し、説明できる。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 自分の意見をまとめて発表し、他者からの質問・意見に対し、回答できる。
 (態度・志向性)
 他者の意見を聞き、咀嚼し、自身の知識・意見を改めるなど、自身を高めることができる。
【授業内容】
 第1回 最近の「化学的」な話題から、リスクとは何かを考える
 第2回 リスクなのか、「水」の安全性
 第3回 リスクにならないのか、市販薬や化粧品
 第4回 PM2.5や光化学スモックの影響とは
 第5回 放射線と放射能、被ばくは絶対的リスクか
 第6回 森林浴やマイナスイオンって何 、疑似科学を見極める
 第7回 文理融合;文系のための化学、および以後の発表(3回分を予定)のpower point(PP)やレジェメの作成法
 第8回〜第10回;受講生数により、何回分を充てるかは未定であり、臨機応変に対応するが、以下のような発表形式(演習)で行 う予定である。 
 生活圏内にある(環境)問題を各自取り上げ、プレゼンを行う。
 プレゼン用のPPを作成し、レジュメを作る。
 1人の発表を聞き、他の受講生は聴講者として疑問点を質問し、あるいは自身の意見を述べ、問題点につい てディスカッションを行う。
 全員が交代して発表者になるため、1人の持ち時間は受講生数により変わる
 第11回 第8回〜第10回の総括、折に触れてきた化学の基礎Tの再確認
 第12回 化学の基礎U 物を測るとは
 第13回 化学の基礎V 化学の発展
 第14回 化学の今と未来
 第15回 「生活と化学」のまとめ
 
 【授業外の学修】
 第1回~7回(予定)までの授業から、物の見方、考え方を学習し、第8回~第10回(予定)では、学習準備を行い、復習の一環としての事後学修が必要である。
 事前: 自身のテーマを決め、発表時までにプレゼン準備と、レジュメを用意する。
 事後:発表当日にされた質問への回答を用意し、その次の回に、自主的に発表する。
 
【教育方法】
 講義および発表により進める。「化学」が専門でない学生であっても、知っておくべき一般教養が身につくよう、指導する。
 講義;主にPower Pointを用いたプロジェクションによる講義。質問は随時受け付け、その説明は板書する。
 発表;第8〜10回目を当てる。第7回までの講義内容から、或いは、個人的に興味を抱ける、もしくは普段から抱いている疑問など「生活」の中から、各自テーマを見つけ、調査し、その結果を発表する。発表者はレジュメを作成し、配布する。発表者以外は、 レジュメと発表内容に対し、質問意見を述べる。
 
【評価方法】
 (知識・理解)
 発表に対する質問・意見の適確さ(30%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 プレゼン力・レジュメの作成(50%)
 (態度・志向性)
 出席・講義における態度=積極的な質疑応答
 発表時に出た質問への回答(宿題)への対応(20%)
 
【必携図書】
 なし
【参考図書】
 各項目に合った推薦図書がある場合、各コマの中で紹介する。
【履修上の注意】
 発表は、絶対条件である
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 化学が専門外の学生に対し、生活圏にある化学をわかりやすく解説する。様々な事柄に興味を持ち、分からないことを調べて知識とすることは、生活を豊かにし、人間性を深めることにつながる。大学生としての教養を身に着け、同時に、「本」やインターネット上の「誤記」、あるいは偏った意見に気付くきっかけになることを望む 。

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