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科 目 名  社会と法
担 当 者  細田 浩
開 講 期 前期 履修年次 1・2・3・4 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
 市民の1人として、法律は社会をどのように組立て、そして私達は法の中で生活をしているのか、その基本的知識を修得することは、最低限必要である。そのため、1回ごとに具体的テーマを前提として、生きた法律知識を学生に伝え、今後生きていくうえでの1つの指針にしてもらう。
 
【到達目標】
 (知識・理解)
 社会現象について講義の中で展開されていくが、その中で法律の原理・原則が必ず問題になるので、それを問題とする条文と基礎的事項を理解し説明できる。
 
 
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 上記原理・原則あるいはそれを修正した原理を踏まえて、自分の立場から価値判断をし、幾つかの社会的課題について自分自身の見解をまとめて、発表できる。
【授業内容】
 1.講義ガイダンス
 裁判に携わる立場から、これから半年間講義する内容についての概略を説明し、併せてわれわれが現在生きている社会の中で、どのように法と向き合い、現実の生活の中で法を利用していくのかを考えていく。
 2.サラ金・クレジット地獄
 消費者がサラ金・クレジットを利用して、多重債務者となり、自己破産の申立が増えている。サラ金・クレジットの法的構造・その背後にある消費社会の問題点、及び救済方法について講義する。
 3.クレジット契約の問題点
 クレジット利用による契約の範囲は無制限に拡大していく。しかし、そこには落とし穴がある。消費者の視点から、その問題点と判例はどのようにして消費者を救済しようとしているのか、具体的に明らかにしていく。
 4.女性と覚せい剤
 最近女性の覚せい剤使用者・大麻使用者などが増加している。覚せい剤とは何か。どうして使用が禁止されるのか。また、覚せい剤使用者は更生可能か(DALKの活動)。暴力団の実体と法治国家との関係について迫る。
 5.セクシャル・ハラスメント
 最近セクシャル・ハラスメント(セク・ハラ)という言葉が流行しているが、それは何を意味するのか。日本及びアメリカの判例を紹介。また、パワ・ハラについても触れる。
 6.外国人の人権
 不法就労の外国人は、少なくなったと言われているが、日系ブラジル人やその他外国人は日本国内で多数働いている。彼らはどうして日本で働くのか。その法的地位はどのように取り扱われているのであるうか。外国人の裁判、労災事故、治療費等についての問題点を明らかにする。
 7.被疑者の人権
 逮捕された被疑者の人権は、本当に守られているのか。再審事件等の関わりで、代用監獄制度、当番弁護士、捜査の可視化・法テラス等について説明する。
 8.オウム心理教と法
 上九一色村にあったサティアンに警察の強制捜査が入って、今年は23年目にあたる。裁判で問題となったオウム真理教とは何だったのか。マインドコントロールなど法的問題について具体的に解説する。
 9.離婚
 最近離婚が増えている原因として何が考えられるのか。離婚するにはどうしたらよいのか。離婚の実体を通じて日本の家族について考える。
 10.家族と相続制度について
 家族と相続については、戦前と戦後で基本的考え方が大きく変わった。そして、誰でも相続問題に遭遇するのであるから、その基礎的知識について、実務的な事柄を身につけておきたい。
 11.陪審制度と裁判員制度
 私達の裁判所は、今まで裁判官だけが裁く立場にあった。しかし、このことについては、国民が司法に積極的に参加すべきだという視点からアメリカのような陪審制度を我が国でも採用すべきだという意見があり、最終的には裁判員制度がh21.5から開始させれることになった。これは、どのうような制度なのか。
 12.国家賠償法
 国家賠償事件が急増している。国・自治体を相手方に損害賠償を請求するのであるが、どうしてこのような法律が戦後において認められたのか。またどのような事件があるのであろうか。
 13.環境行政と法
 八ヶ岳南麓の建物高さ規制、販売目的の水の採取に関する条例規制、廃棄物最終処分場の設置など環境行政に係る裁判が多数発生している。その原因は何か?また、わたしたちの日常生活はどのように改善していく必要があるのか?
 
 休講について
 夏休みに入って裁判傍聴をし、それが補講になる予定
【教育方法】
 【教育方法】
 資料を提供し、それを前提として講義形式で授業を進めていく。
 なお、夏休みの最初の頃に、裁判傍聴にも連れていく予定である。
【評価方法】
 (知識・理解)
 授業で話をしたテーマ(それ以外でもよい)を中心として、法律問題についてレポートを提出してもらう。評価の中心は、自分の考え方が出来ているか否かである。ただインターネット等により調べたことをそのまま引き写したようなレポートは駄目。出席はとるが、それは評価の際の補助的なものにすぎず、出席率がよいから評価が上になる訳ではない。
 
【必携図書】
 必ず「六法全書」を買ってもらう。教科書はない。授業の最初の時によく説明します。
 
【参考図書】
 なし
【履修上の注意】
 相当具体的な話をする予定なので、受講者は自分がその当事者であると想定して話を聞いてほしい。そして、自分ならどういう判断をし行動するのか考えてほしい。
 
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 授業が終わった直後なら、時間の許す限り、質問を受け付けます。
 

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