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科 目 名  経済学入門
担 当 者  宮川 慎司
開 講 期 後期 履修年次 1 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
 経済学は、数式や図を中心とした分野という印象が強いかもしれません。しかし、それらの分析用具が使われる背景を理解しなければ、経済学の知識を社会の役に立てることはできません。
  本科目では、以下の内容を身につけることを目的とします。
 ・経済学の目的
 ・経済学の背後にある考え方
 ・経済−政治−社会の結びつき
 ・所得格差の拡大、地域間格差などの社会問題を経済学的に考える視点
 
 学士力:「自然・社会・文化理解」、「自己学修力」、「地域・国際コミットメント」
 
 
【到達目標】
 (知識・理解)
 ミクロ経済学、マクロ経済学などの専門的な経済学を学ぶにあたり、その土台となる考え方を説明できる。
 
 
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 経済学的な思考を、政治の状況や社会の状況と関連付けて分析できる。
 (態度・志向性)
 社会問題を経済学の観点から考えることができるようになる。
【授業内容】
 第1回 イントロダクション:経済学はどのような学問か
  経済学の基本的な考え方や、経済と政治、社会との関連について扱います。
 
 ・第T部 経済学の考え方の歴史
 第2回 市場経済の形成:国民国家と市場社会の成立
  経済学が必要とされるようになった時代背景を扱います。主に16世紀以降のヨーロッパの社会、政治の状況を取り上げます。
 
 第3回 古典派経済学:自由が人々を豊かにする
  スミス、リカード、マルサスらの研究を扱います。分業や比較優位などの概念を中心に説明します。
 
 第4回 マルクス経済学:階級の対立
  マルクスの研究を扱います。マルクスの視点は経済学にとどまらず、様々な学問分野に影響を与えたものなので、それらについても扱います。
 
 第5回 新古典派経済学:人間の満足度をはかる
  ワルラスらの限界革命や、効用価値説を扱います。現在の主流である近代経済学とつながる点についてはより詳しく説明します。
 
 第6回 ケインズ経済学:国家の役割の重要性
  ケインズの研究を扱います。大恐慌時代になぜ国家の役割が重要視されたのかを説明します。
 
 第7回 マネタリズム:新古典派経済学の復興
  フリードマンやハイエクの研究を扱います。ケインズ経済学の限界と、新古典派経済学復興の背景を中心に説明します。
 
 第8回 ゲームの理論:相手の戦略を考えた意思決定
  近年の経済学で重要な分析道具であるゲーム理論の基礎を説明します。
 
 第9回 制度の経済学:制度はなぜ重要か
  国の経済発展の要因として近年着目される制度を扱います。
 
 ・第U部 現代社会を経済学の視点から見る
 第10回 発展途上国の開発(1):途上国はどのように発展してきたか
  東南アジア、ラテンアメリカ、アフリカの開発の過程を扱います。第一回では、戦後の開発援助から1980年代の構造調整政策までを説明します。
 
 第11回 発展途上国の開発(2):途上国はどのように発展してきたか
  第二回では、1990年代の人間開発から、BOPビジネスなど近年の官民連携の開発まで取り上げます。
 
 第12回 新自由主義:規制緩和が与える影響の功罪
  近年世界的に、公的セクターの民営化など規制緩和政策が取り入れられています。そうした政策がもたらしたよい点、悪い点について考えます。
 
 第13回 格差の拡大(1):ピケティはなぜ注目されるのか
  ピケティの『21世紀の資本』が着目されたように、近年世界的な格差の拡大が指摘されています。格差が拡大する原因に関して考えていきます。
 
 第14回 格差の拡大(2):先進国において貧困層化する中間層
  貧困層に転落した家族を描く韓国の映画『パラサイト』が大ヒットしたように、先進国においてかつての中間層が貧困層へと転落することが問題となっています。その背景について考えます。
 
 第15回 日本の問題:人口減少や地方格差をどう考えるか
  日本では、人口減少や地方格差など、様々な社会問題が指摘されています。それらの問題を、経済学的な観点から考えます。
 
 【授業外の学修】
  第9回の授業が終了したあとに、社会問題に関するレポートを書いて来てもらう予定です。それに向けてニュースなどをチェックしていてください。
 
【教育方法】
  パワーポイントやプリントによる講義を中心とします。
 受講人数が多くなければ、グループに分かれた発表をしてもらうことも考えています。
 
 
【評価方法】
 (知識・理解)
 50%、期末テスト
 経済学の考え方や、経済と政治、社会とのつながりを理解する
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 35%、レポートやグループ発表
 社会問題をとらえ、論理的に解決方法を考える
 
 
 (態度・志向性)
 15%、リアクションペーパー
 授業への参加状況
【必携図書】
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【参考図書】
 坪井賢一 (2015) 『これならわかるよ 経済思想史』ダイヤモンド社
 
 
【履修上の注意】
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【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
  数式よりも、世界史的な知識を使う授業です。経済だけでなく、政治や社会の理解にもつながるようにします。また、発展途上国や、経済に関係する現代社会の諸問題に興味がある方も歓迎します。

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