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科 目 名  多文化教育論(中・高):13以降カリ
担 当 者  池田 充裕
開 講 期 後期 履修年次 3 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
  本講義では、日本や世界各国の教育政策や実践事例、問題点を具体的に検証しながら、今後ますます多民族化が進展する日本社会において、どのような教育が構想できるのか、そのあるべき姿を考察する。
  グローバリゼーションが急速に進展する今日、日本や世界各国では、各々が抱えた社会・教育問題がさらに複雑となり、先鋭化しつつある。このような事態に直面して、各国は“異なる民族や文化への理解と寛容”、“早期からの英語教育”、“国家や共同体への忠誠心”、“国際的な学力競争への対応”、“新たな市民倫理の構築”など、様々な教育目標や教育施策を打ち出して、試行錯誤しながら実践を積み重ねている。そこからは近い将来、日本社会が抱えるだろう共通の問題点や学ぶべき点をたくさん見いだせることだろう。
  本講義では、各国の個別・具体的な教育事象や課題を検証しながら、その並置・類型化を図り、相互に通底する社会的・文化的な思考の枠組を分析し、今後の日本の教育政策に資するような視点やアイディアを考察していくこととしたい。
 
 ●学士専門力:
 ・国際政策学部「地域マネジメントコース」…「地域マネジメント専門力」
 ・国際政策学部「国際ビジネス・観光コース」…「国際ビジネス・観光専門力」
 ・国際政策学部「国際コミュニケーションコース」…「国際コミュニケーション専門力」
 ・教職課程…「教職知識理解」
【到達目標】
 (知識・理解)
 ・歴史的・社会的・文化的な文脈を踏まえて、世界各国・各地域の教育事例や課題を理解することができる。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 ・各国・各地域の教育並びに日本の教育を批判的に検証し、類型化や比較考察の視点と態度を養い、日本の教育の特徴や将来にわたる課題を考察することができる。
 (態度・志向性)
 ・各国・各地域の教育並びに日本の教育に関心を持ち、子どもの教育権をはじめとする人権尊重の観点から多角的・批判的に社会的・教育的事象への問いを深めることができる。
【授業内容】
 第1回 東南アジアの社会と教育@ シンガポール−二言語教育の現状
 第2回 東南アジアの社会と教育A シンガポール−実力主義教育の功罪
 第3回 東南アジアの社会と教育B イスラームをめぐる現状−マレーシアとフィリピンからの報告
 第4回 東アジアの社会と教育@ 韓国−平準化から英才教育へ
 第5回 東アジアの社会と教育A 中国@−小皇帝・小公主の教育事情
 第6回 東アジアの社会と教育B 中国A−経済改革と広がる教育格差
 第7回 東アジアの社会と教育C 中国B−民主主義を学ぶ教育
 第8回 人権と教育@ アメリカ−アフロ・アメリカンの教育史
 第9回 人権と教育A アメリカ−多文化教育の理論と差別を学ぶ実験授業
 第10回 人権と教育B オーストラリアの社会と教育−アボリジニの教育史と多文化教育の展開
 第11回 人権と教育C 先住民族への社会・教育政策−オーストラリアと日本の比較
 第12回 日本の外国人受け入れ政策の歴史と現状@−在日コリアンの歴史と教育
 第13回 日本の外国人受け入れ政策の歴史と現状A−南米日系人児童・生徒の受け入れと教育課題
 第14回 日本の外国人受け入れ政策の歴史と現状B−外国とつながりのある子への対応方法と課題
 第15回 日本の外国人受け入れ政策の歴史と現状C−外国人児童を通して見る日本の教育の特徴と課題
 
 【授業外の学修】
 ・第10回と第13回の授業時にレポート課題を提示するので、各自テーマにそって研究・調査を進め、成果や見解をまとめる。
【教育方法】
 ・講義では、各国・各社会における教育施策や教育実践、学校内の慣習・文化の相違などを説明する。また日本国内における外国人児童・生徒への教育的な配慮についても考える。
 ・毎回コメント票を配布し、記入を求める。そのいくつかについては次回の授業で紹介し、寄せられた質問についても回答する。
【評価方法】
 (知識・理解)
 ・コメント票やレポートの内容(知識・理解に関する事項)(30%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 ・コメント票やレポートの内容(思考・判断・表現に関する事項)(40%)
 (態度・志向性)
 ・コメント票やレポートの内容(態度・志向性に関する事項)(30%)
【必携図書】
 ・二宮皓編著『新版 世界の学校−教育制度から日常の学校風景まで』学事出版、2013年、2,700円。
【参考図書】
 ・原田信之編著『『カリキュラム・マネジメントと授業の質保証−各国の事例の比較から』北大路書房、2018年。
 ・馬越徹・大塚豊編著『アジアの中等教育改革−グローバル化への対応』東信堂、2013年。
 ・北村友人・杉村美紀編著『激動するアジアの大学改革−グローバル人材を育成するために』上智大学出版、2012年。
 ・二宮晧監修『こんなに厳しい!世界の校則』メディアファクトリー新書、2011年。
【履修上の注意】
 ・本学の学則に従い、出席状況が全授業回数の3分の2(10回)に満たない場合には単位を認定しない。ただし、病気・忌引や実習等のやむをえない事情で、出席回数やテストの結果が不十分であった場合には追加レポートを課すことがある。期末試験は実施しない。
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 オフィスアワー以外の時間でも、可能な範囲で適宜質問・指導に対応します。その場合には、メール等で事前にアポイントメントを取ってください(ikedam@yamanashi-ken.ac.jp)。

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