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科 目 名  アジアの歴史U
担 当 者  長澤 栄治
開 講 期 前期 履修年次 1 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
 本科目は、西アジアあるいは広く中東と呼ばれる地域の歴史を扱う。同地域はユダヤ教・キリスト教・イスラームという世界三大一神教の発祥地であり、古代以来、世界史上で重要な役割を演じてきた。また石油やパレスチナ問題など、現代の国際問題の一大焦点ともなっている。本科目では、近現代史を中心に、世界史の中の西アジア(中東)、西洋近代との出会いと植民地化、パレスチナ問題、石油と開発問題、イスラーム運動、地域紛争と難民問題など、地域が抱える諸問題に関する知識とこれらの問題に対する人文学・社会科学的な考察力、そして問題解決のための政策立案の能力技術を身につけることを目標にする。
 
 学士専門力:
 異文化・異なる歴史を持つ社会を理解し、その中を生きる他者とのコミュニケーション能力を高めるための基盤的な知識を身につける。
 
【到達目標】
 (知識・理解)
 ・西アジア(中東)の歴史および関連する諸問題について基本的な知識を体得し、現代の国際問題を歴史的な視点から考察し理解することができる。
 
 ・日本と西アジア(中東)地域の関係、日本との外交関係について考え、および国際社会の地域問題への対応について考察し、主張することができる。
 ・自分自身がどのように国際問題に向き合うべきかについて主体的に考える力を持つ。
 
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 ・地域紛争や国際協力の実践において、広い視野と人道的見地に立って活動できる力を持ち、偏らない客観的な主張を行なうことができる。
 (態度・志向性)
 ・異文化理解(イスラームなど)において偏らない視点を持ち、異文化出身の人々と対等に議論できる。
【授業内容】
 第1回 「オリエンテーション」@授業の紹介 A西アジアと私たち:山梨県出身ジャーナリストの事例から<映像資料>
 第2回 「世界史の中の西アジア」@世界史の時期区分・地域区分への見方を学ぶ A古代オリエント文明と現代 B一神教革命と聖典からみた世界史
 第3回 「イスラーム世界の成立と発展」イスラームの歴史とイスラームの基礎知識を学ぶ
 第4回 「西洋近代との出会いと中東の植民地化」植民地化の地域別類型を学ぶ
 第5回 「北アフリカ(マグレブ)・中央アジアの近代」直接的な植民地支配を受けた地域の近代の歴史を学ぶ
 第6回 「オスマン帝国・エジプト・イランの近代」近代化改革の試みとその挫折による従属化
 第7回 「映画から中東問題を考える」映像資料からパレスチナ問題の展開を学ぶ
 第8回 「東アラブの分割と中東諸国体制の形成」現在の紛争の淵源としての第一次世界大戦
 第9回 「パレスチナ問題の歴史的背景」パレスチナ問題の根源はヨーロッパのユダヤ人問題と植民地支配の問題にあることを理解する
 第10回 「パレスチナ問題の展開とアラブ世界」パレスチナ問題の展開が現代のアラブ世界、そして世界全体にに与えた影響を理解する
 第11回 「国家エリートによる近代化の試み:トルコ・イラン・エジプト」西洋モデルの近代化・世俗化・工業化の試みと問題点
 第12回 「アラビア半島の近代:石油開発から9・11事件へ」石油開発の歴史、OPECと石油危機、
 石油収入がもたらした社会経済変化、産油国の繁栄とテロリズムの闇
 第13回 「イスラーム運動の挑戦」18世紀のワッハーブ運動から20世紀後半のムスリム同胞団、イラン革命までを扱い、今日の中東の危機の淵源を探る
 第14回 「二つの革命−1979年イラン革命と2011年アラブ革命―と現在の中東」この数年の中東の危機を振り返り、問題解決の方向を考える
 第15回 「レポートの講評と授業の総括」
 
 【授業外の学習】
 ・授業の前に高等学校世界史教科書(とくに近現代の部分および西アジア地域に関する部分)を読み直して予習しておくことが望ましい。また、そこで疑問に感じた事項などを整理して、授業中あるいはレポートの中で質問をするなど積極的に参加する態度を取る。
 ・現在の西アジア(中東)で起きる事件や報道について、新聞・テレビ・ネットニュースなどに注意し、同地域が抱える問題に関する知識を深め、授業に参加する。そこで疑問に感じた事項などを整理して、授業中あるいはレポートの中で質問をするなど積極的に参加する態度を取る。
 ・授業の後、その内容を復習し、次回の授業に備える。
 ・映像資料の感想など随時課されるレポートを作成する中で授業全体の理解を深める。
 ・最終課題レポートの作成を通じて、課題の選択を含め、主体的に思考し、資料を収集・整理・分析する作業を通じて授業全体の理解を深める。
 
【教育方法】
 ・講義形式。各回のテーマごとに、グループ別の討論を行い、それを報告して全体で議論する。
 ・毎回、講義内容のレジュメを配布する。
 ・テーマに応じてパワーポイント・映像資料を使用する。
 ・複数回で課題学習レポートを求める。
 ・最終レポートについて、最終回で個々のレポートを講評するとともに、授業全体の総括を行なう。
 
【評価方法】
 (知識・理解)
 期末試験(30%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 最終課題レポート(30%)
 (態度・志向性)
 毎回の議論への参加状況・課題レポート(複数回)(40%)
【必携図書】
 とくになし
【参考図書】
 後藤晃・長沢栄治編『現代の中東問題を読み解く』明石書店
 佐藤次高編『西アジア史Tアラブ』山川出版社
 永田雄三編『西アジアUイラン・トルコ』山川出版社
 臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』講談社新書
 長沢栄治『エジプト革命 アラブ革命変動の行方』平凡社新書
 長沢栄治『アラブ革命の遺産 エジプトのユダヤ系マルクス主義者とシオニズム』平凡社
 長沢栄治『エジプトの自画像 ナイルの思想と地域研究』平凡社
 長沢栄治『近代エジプト家族の社会史』東京大学出版会
 長沢栄治・栗田禎子編『中東と日本の針路』大月書店
 長沢栄治(監修)『イスラームってなに?』かもがわ出版(全4巻)
 
【履修上の注意】
 とくになし
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
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