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科 目 名  日本の歴史T
担 当 者  中野 賢治
開 講 期 前期 履修年次 1 必修選択別

選択

単 位 数

2

時 間 数

30

授業形式

講義

カテゴリ

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【科目の目的】
 2019年は、武田信虎が現在の武田神社近辺に本拠地を移してから500年という節目の年にあたる。甲府市を中心に、県下各地で「こうふ開府500年」を記念する様々な事業が行われている。しかし、この事業のなかでは、戦国大名武田家に代表される戦国時代の状況だけが強調される傾向にあり、武田信虎や信玄が活躍した時代以外の歴史については、ほとんど扱われていないといってよい。
 ひるがえって、われわれはどのくらい武田時代以外の山梨県の歴史を知っているのであろうか。山梨県で学び、暮らし、ときに遊ぶなかで、ごく限られた時代以外の歴史に触れる機会がないというのは、もしかしたらとてももったいないことなのではないだろうか。
 ここでは、そうした問題関心から、「日本の歴史」を考えるために、山梨県というひとつの地域の歴史を扱う。山梨県(甲斐国)の時代や社会から、日本の歴史・世界の歴史を考えるのにはどうしたらよいのだろうか。主として江戸時代の古文書のなかに、その手がかりをいっしょに探ってみたい。
 学士専門力:「国際政策教養力」
【到達目標】
 (知識・理解)
 甲斐国という地域の視点から、主に江戸時代の政治や社会の変化について理解し、説明することができる。
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 専門的な資料(専門書・研究論文や古文書など)を読みこみ、その内容を把握し、それを踏まえて自分の考えをまとめ、発表することができる。
 (態度・志向性)
 現代社会における様々な問題について、歴史的な側面からアプローチし、問題解決に取り組むにあたりそれを活用することができる。
【授業内容】
 第1回 ガイダンス―本科目の概略―
 第2回 「高校日本史」と山梨の歴史@ 原始・古代
 第3回 「高校日本史」と山梨の歴史A 中世・近世
 第4回 博物館の展示から歴史を読み解く
 第5回 江戸幕府と甲斐国@ 徳川将軍家との関係
 第6回 江戸幕府と甲斐国A 甲府藩・谷村藩の支配
 第7回 江戸幕府と甲斐国B 一国幕領化とその意義
 第8回 江戸幕府と甲斐国C 甲府勤番支配の実像
 第9回 江戸幕府と甲斐国D 代官支配の展開
 第10回 江戸幕府と甲斐国E 甲斐国の民衆と領主
 第11回 城下町甲府の人々@ 江戸時代の甲府の人口
 第12回 城下町甲府の人々A 甲府城下町の商業と生活文化
 第13回 歴史資料からわかること@ 天保郡内騒動の展開
 第14回 歴史資料からわかることA 天保郡内騒動の背景と意義
 第15回 まとめ―地域の歴史から見えてくること―
 期末試験
【教育方法】
 【授業外の学修】
   できるだけ多くの博物館・美術館を訪問し、実物資料を鑑賞すること。
 
 【教育方法】
 講義形式をとり、資料(研究論文や古文書など)に即して説明する。授業中には授業内容に関わる小レポートを求める場合がある。期末試験では授業の内容に基づき、その理解度を確認する。また、講師が勤務する山梨県立博物館において、博物館の展示や歴史資料を実際に見て、そこから日本の歴史・山梨の歴史を読み解く実践を行う。
【評価方法】
 (知識・理解)
 期末試験(40%)
 (思考・判断・表現/思考・技能・実践)
 レポート発表(30%)
 (態度・志向性)
 出席状況・授業への姿勢(30%)
【必携図書】
 指定しない。
【参考図書】
 必要に応じて、授業中に適宜紹介する。
【履修上の注意】
 「博物館の展示から歴史を読み解く」は、山梨県立博物館(笛吹市)において実施する。通常の講義に代えて行うものであるので、受講者は必ず参加すること(博物館までの交通費および観覧料は自己負担)。日程は初回講義の際に決定する。
【過去の活動状況】
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【学生へのメッセージ】
 美術作品などと異なり、古文書は、こちらが積極的に働きかけなければその意味を読み取ることはできません。そのため、読む側の意欲次第では、これまで誰も読み取ることができなかった意外な内容を発見することができる可能性が大いにあります。江戸時代の古文書は、まさに歴史研究のなかのフロンティアなのです。新しいことを知りたい・発見したいという意欲的なみなさんの参加を歓迎します。

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